【地方分権】竹中総務相が「地方分権21世紀ビジョン懇談会」を立上げ
竹中平蔵総務大臣は、三位一体の改革後の将来の地方分権の具体的な姿をビッグピクチャーとして描き、それを実現する抜本的な改革案を議論するための有識者懇談会である「地方分権21世紀ビジョン懇談会」(大田弘子座長)を立ち上げ、平成18年1月12日に第1回の会合を行いました。 同懇談会は、検討内容に @ 地方の自由度拡大のための改革(道州制を視野に入れた国と地方の役割分担の見 直し等) A 地方の責任の明確化のための改革(破綻・再建法制の検討等) B 国と地方を通じた財政健全化のための改革(中期地方財政ビジョン等) C 地方行革の推進(地方自治体の資産・負債管理等) D 地方交付税の不交付団体の増加目標 E 制度の簡素化・透明化 を挙げ、今年6月の「骨太の方針」に検討結果を反映させるため、5月までに意見の取りまとめを行うこととしています。 懇談会終了後、記者会見した竹中総務大臣は、「今の国と地方の制度の問題というのは大変複雑になっているので、現状入っていくと議論が必ず行き詰ってしまう。そういう点も踏まえて、10年後のあるべき姿をまず議論をしてみて、その上で、プロセスをどのように改革すべきか検討したい」と述べ、今後の議論の進め方についての考えを示しました。 また、地方六団体が設置する新地方分権改革構想検討委員会との関係については、「場合によってはメンバー同士が議論していただく」と述べ、新地方分権改革構想検討委員会と意見交換を行うことも示唆しました。
<地方分権21世紀ビジョン懇談会構成員名簿> 座長 大田 弘子(政策研究大学院大学教授) 猪瀬 直樹(作家) 小早川光郎(東京大学大学院法学政治学研究科教授) 島田 晴雄(慶應義塾大学経済学部教授) 本間 正明(大阪大学大学院経済研究科教授) 宮脇 淳(北海道大学大学院法学研究科教授)
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