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 全国町村会会長  山本文男 氏

 本日ここに、全国町村議会議長会第五十九回定期総会が開催されるにあたり、全国の町村長を代表いたしまして一言お祝いのご挨拶を申し上げます。
 はじめに、ご列席の町村議長各位におかれましては、住民福祉の向上と地域社会の振興発展のため、ご尽力をいただいておりますことに対し、衷心より敬意を表しますとともに、私ども町村長に対し、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
また、先程、自治功労者及び町村議会として表彰の栄に浴されました皆様、並びに町村議会広報全国コンクールにおいて受賞されました皆様に、心からお祝いを申し上げます。
 さて、町村を取り巻く環境は、過疎化、少子高齢化が進展する中で、景気回復や雇用の拡大を実感することができないままに地域経済の活力が低下するなど、かつてない厳しい状況にあり、都市と農山村の格差も拡大しております。
 もとより全国の町村は、食料の供給や水資源のかん養、国土の保全など国民の生存を支える重要な役割を担い続けてきました。その役割は不変であり、私たち町村は今後とも、それぞれの地域において、創意と工夫をこらしながら様々な行政課題に取り組み、文化を育み、活力と魅力ある地域づくりを進めていく必要があります。
 そのためには、安定的な財政運営に必要となる地方税・地方交付税などの一般財源が確保されなければなりません。
 ご案内のとおり、平成二十年度の地方財政対策において、地方交付税が実質で四千億円の増となり、条件不利地域等に手厚く配分するなどの措置が講じられこととなりました。この点は評価するものの、五年連続で減少してきた地方交付税がここで下げ止まりとなるのか、今後の動向を注視していく必要があります。
 ところで、現在開かれている通常国会では、道路特定財源の暫定税率の取扱いが大きな争点となっています。農山村にとって道路は、最も重要なインフラであり、その整備や維持補修を行うに際して、道路特定財源の暫定税率を維持することが不可欠であります。私ども地方六団体は、明後日に「道路特定財源確保緊急総決起大会」を開催するなど、関係方面への要請や国民の理解を得るための様々な活動を進めることといたしております。
 また、市町村合併や地方分権、さらには道州制導入の問題など、町村の行政環境は、今後とも大変厳しいものが予想されます。
 全国町村会といたしましては、全国町村議会議長会との連携をより一層深め、町村自治の確立に向け、町村の実情に即した適切な行財政上の措置が講じられるよう、必要な働きかけを行うなど、全力を挙げて取り組んで参る所存でありますので、皆様方のなお一層のご支援とご協力をお願い申し上げる次第であります。
終わりに臨み、全国町村議会議長会の益々のご発展とご列席の皆様方のご健勝を心からお祈り申し上げお祝いのご挨拶とさせていただきます。

  平成20年2月6日
    全国町村会長   山 本 文 男


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