議会だよりだいせん 73号
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審査講評

　巻頭に「特集　どうする？　これからの部活動」。中学校部活をめぐる環境の変化、学校の対応や地域の協力、他校の先進事例など、問題提起型の大型特集です。課題解決へ向けた熱意ある取材から、実状にそった部活のあり方への提言が光ります。議案審議の報告は、関心の高い「事業」を抽出、見出し、概要、質疑、住民の声（名前と顔写真付き）など、関連写真を配置しての興味を引く議事公開です。「議員討論会」の今回テーマは「議員のなり手不足　回避するには？」で、全議員の発言要旨を的確に掲載など多くの記事に議員と町民の名前と写真、コメントがあり、活気ある紙面展開です。連載「議員の仕事紹介」は主権者教育の生きた教材です。欄外の「まちの話題」「大山トリビア」も好企画。
（芳野）

　今回の審査で最も印象に残った広報紙です。特に冒頭の「部活動特集」は、見落としがちな地域課題へのシャープな視点があり、これまでの議会広報には余りみられなかった多角的なフィールドワークが展開されています。最後のまとめは、「記者の視点」とありますが、「議会の視点」として提起する方向で検討しても良かったのではないでしょうか。
　続く議案審議、追跡、そして議員のなり手不足に関わる議員間の議論など、１冊全体を通して着実な進化を感じます。次の方向性の一つとして、住民意見を反映した議会活動の可視化をより積極的に進めていってください。紙面づくりのクオリティも高く、来年はどのようなチャレンジを見せていただけるか楽しみです。
（吉村）

　少子化をテーマに議員が取材した特集は、中学校のクラブ活動を通して、活動の実態、地区で進む中学校の少子化、部活動コーディネーターのインタビュー、他町の参考事例を取り上げ、多彩な情報で紙面を構成しています。また、情報の結びに「議員記者の視点」を設け、教育現場を整える必要性を説いた議員の思いが伝わります。写真を活かした表現が、住民の目を紙面に導くでしょう。
　議案の質疑情報に住民意見を設けた編集、議員のなり手不足に対して、問題の根本と解決策を議員が議論した「回避するには」。また次頁には、議員の仕事内容を伝えた「定例会ってなに？」を配置。紙面構成と編集及び表現の確かなスキルを紙面から窺えます。
（長岡）

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