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最優秀賞(第1位)
 山形県川西町議会 「かわにし議会だより №117」

山形県川西町議会
山形県川西町議会 かわにし議会だより No.117
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]


審査講評

 リードが縦書きの2段組みで、1行の文字数が少ないため読みやすい。また級数と字間・行間の関係が独特で読みやすい。通常より行間にゆとりがあるようだが、段組みが細かく、1行の文字数が少ないので、より効果を発揮しているといえるだろう。
 見出しには、文字が大きすぎるものもあるが、おおむね斜体や字体との兼ね合いで成功しており、読者には内容が印象深い。小見出しの工夫もみられてよいが、「こと」で閉じる見出しよりも、少し動きのある、さらに魅力的な小見出しを工夫してはどうか。
 慣れない政策提言そのものをフローチャートで説明しつつ行うところ、用語の意味などの注記を※印で欄外脚注に導くところが独特。
 なお、編集後記の内容と筆致は、文責の意味ではなく、筆者のとは別の編集の目が、そこに必要だろう。読者にとって、「ありがたい」ものかどうか、と疑問を抱く。反対に、若い世代の声が住民参加として貴重な実感に聞こえる。(山田)

 住民の声を掲載した予算紙面、町民の声等、住民に目を向けた紙面企画に好感が持てます。また、紙面の随所に住民の写真が登場し、住民の家族・親類・知人等に向け、議会報の認知と情報伝達及び閲読の向上が期待できる企画と表現と言えよう。
 編集は、情報区分の表示、見出し、リード等を巧みに用いて、住民に対して情報把握が容易にできる紙面です。また、2頁から始まる「政策提言」は、提言書の流れ・四つにまとめた提言情報が、住民に情報を伝えるための編集ロジックがしっかりと考えられています。平成26年度の予算紙面も、予算に係る情報を様々な視点で編集構成されており編集スキルの高さが伺えます。
 紙面表現は、目立つ処理を施した情報項目のデザイン、大きく表現された見出し、紙面の随所に用いた写真等が、住民の目を惹く紙面デザインとなっています。
 紙面全体を通して総合的なスキルが高く、住民視点での紙面編集を高く評価したい。(長岡)

 全議員の合議による町長への「政策提言書」(四つの柱13項目)が巻頭企画。それに対する町長からの回答(取組の報告、次の総合計画への課題)も掲載され、1年後には検証・評価を行う。提言は住民との意見交換会で出された意見・要望から問題を整理・発見、分析・討論を重ねての成案で、当議会の政策形成サイクルによる。政策提言・行政監視の機能強化をはかる議会改革の方向性が住民に示されており、その企画化、紙面化を評価したい。
 新年度予算に対する「私もひとこと」、「広報モニターからひとこと」「インタビュー町民の声」など、住民登場も多彩である。トータルで住民と議会の視点での編集が貫かれている。
 企画・記事ごとの見出しが具体的で的確、写真や見出しなど視覚的要素と余白を生かしたレイアウトで訴求する紙面展開にある。その裏に、文章や写真の「編集アドバイザー」として町民参画があり、読みやすさ、わかりやすい広報紙に貢献されているものと思われる。(芳野)

 「議会活性化への意欲的な取り組み」、「誰にでもわかりやすく、親しみやすい広報」─この二つを両立させた、全国的にも数少ない議会広報紙の一つといえるでしょう。
 議会改革度で高い評価を受けていても、地域の一般読者が「とっつきにくい」「わかりづらい」と感じる広報では、多様な住民参加、広範な住民自治は期待できません。その点、企画・編集、レイアウトなど、どれをとっても“誰が読むのか”ということが明確に意識され、初めて手にした人でも読者としてスムーズに紙面に参加することができます。
 意見交換会を起点とした政策提言のレポートも、フローチャートや写真をまじえながら、読み手の立場に立った簡潔でビジュアルなまとめになっています。住民代表としての議会のアクションと、広聴・広報のあり方を示す好事例であり、そして何よりも読者との「対話力」を感じる広報を提示していることに大きな拍手を送りたいと思います。(吉村)

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