鳥取県大山町議会　議会だよりだいせん No.35
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審査講評

　写真と見出し記事内容とのデザイン化、枠内や図示に収める文章内容の示し方、見出し中の語彙、図表の見出し、質疑と応答の違いを単色色分けで明確に示す、など、文字情報の視覚化に優れたところがある。同時に、答弁内容の見出しは文章なのか、見出し語なのか。問いに付けられたクエスチョンマークと句点の無い回答には、分かりやすさを優先すると従来の日本語表記が崩れていくという状況を目の当たりする。（山田）

　ページ数の多さを考慮したインデックス表示が、住民に情報検索を容易にできる表現です。また、大きく写真を用いた扉紙面、異なる情報でレイアウトに変化を持たせた紙面等、住民視点での表現を感じます。紙面企画は、地域の施設を取材し紹介した「特集」、住民と議員が語る「議員個人の考えが聞きたい」、住民の紙面参加「みんなのひろば声」等、企画にアイディアがあるでしょう。編集技量も高く、訴求情報が住民に伝わる紙面編集です。（長岡）

　本文導入部は、決定された条例や補正予算の主なものを視覚的に誘引。次頁から議案の質疑・討論、審議結果など見出しを目立つよう工夫して読みやすい展開。「常任委員会の活動」もよく整理された記事と動きある写真で訴求する。一般質問は全問を要約掲載し、議事公開に徹する。町の進路や課題などテーマを設定しての「熱弁討論会」を報じ、活性化策の政策提言、特集など盛りだくさんの企画。レイアウトなどの技術も高い。（芳野）

　読まれなければ、広報ではない」という意気込みが伝わってきます。会議録ではなく、情報誌にするという、明確な編集方針が実現した広報ともいえます。滞納者への「行政サービスの制限」をめぐる論点を読者に示している点にも、議会らしさを感じました。
　一方、特集「地域のよりどころ」は活動課題をもっと掘り下げ、「議員と語る会」は政策立案に積極的に関わる議会の存在感をより強く打ち出せると、さらに良かったでしょう。（吉村）

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