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最優秀賞(第1位)
 山形県川西町議会 「かわにし議会だより №121」

山形県川西町議会
山形県川西町議会 かわにし議会だより No.121
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]


審査講評

 町民5人が登場して、予算審議へのひとこと、議会モニターによる傍聴記、子育て最中の日々と社会への声、をそれぞれ、いきいきと届けてくれている。編集の目が、それぞれの声を上手に導き、受けとめている、と言ってもよいだろう。とかく、議場の審議、採択や討論、一般質問の応酬、あるいは委員会から、追跡調査の記事といった、議会本来の直接発信に終始しがち。そこに、いかに議会広報紙らしく、読者の立場から、広報紙を通じて、議会やさらに大勢の読者に向けて、発信という形の参加をしてもらえるか、これはいずれの広報紙でも、悩み多き課題だろう。ここには、その一つの答えを実現し得た、ともとれる、実例がある。
 見出しの縦横には、何を語らせるか。そこに付されたリードや、指標に何を担わせるか。本文はどう切り分けて、部分を積み重ねて長文を楽に読ませるか。そのための表題や小見出し、約物、図表は。際限のない工夫と判断が、うかがわれる。(山田)

 定例会の主要情報のほか、「私もひとこと」「広報モニターからひとこと」「町民の声」等、住民参加の企画が充実しています。住民が紙面に登場する企画は、住民の紙面閲読が期待できます。その意味で、議会だよりの情報が、住民から住民へ伝わる人ネットワークの広報効果が期待できる紙面企画です。
 政策検証の紙面は、検証の概要情報と検証の評価基準、4つに分けた提言情報等、情報を上手に整理した紙面編集が施されています。情報を住民に分かり易く訴求された紙面です。各紙面は、見出しとリードが設定され、住民に情報の概要把握が容易に図れる紙面編集です。文章も短文で構成され、住民に訴求力がある文章となっています。
 各紙面、力強い紙面表現が施され、フォントの用い方も適切です。文字情報の可読性もよく、2色の用い方も視線の誘導を考慮した配色で紙面表現されています。編集及び表現ともにバランスの優れた議会だよりです。(長岡)

 巻頭の「辛口の評価続出、初めての政策検証」には、議会の存在感が示されています。住民との意見交換会を起点にした「政策提言書」の提出から1年。「提言」が予算や計画にどう反映されてきたかを検証した特集です。提言項目ごとの評価とさらなる要望が小見出しで明示されています。議会の政策提案機能や監視機能の発揮の可視化があり、議会改革を推進させる広聴広報の充実が見えてきます。
 3月定例会で議決された新年度予算概要と目玉予算を具体的に見せながら、各段階の審議から課題や論点が示されるなど、議事の公開度も高いものです。予算に対する「私もひとこと」、「広報モニターからのひとこと」、「インタビュー・住民の声」など住民との一体化も追求されています。議会の立場からの具体的で的確な見出し、わかりやすく読みやすいい記事、写真の効果的な配置などメリハリあるレイアウトで訴求する紙面展開です。企画と技術ともに水準の高い編集です。(芳野)

 川西町議会は、議会基本条例で町の総合計画を議決事項とすること、また政策立案機能を強化し、執行部に対し政策提言を行うことを規定しています。
 昨年の最優秀賞受賞は、まさにその政策提言の広報でしたが、今回は議会の提言を町が施策にどう反映させたか、検証結果を公表しています。1年で提言→検証というサイクルを回す、持続的な議会活動と広報を連動させた意欲的な事例ということができます。
 広報活性化に取り組む議会が少なくない中で、川西町議会が優れているもう一つの点は、「読者にやさしい広報」の実践です。タイトルや見出し、写真を目で追うだけでアウトラインが伝わり、自分の関心に応じて読み進めることができる紙面になっています。
 レイアウトは必ずしもスマートとはいえませんが、タイトルや見出し周りの余白のとり方、本文組の読みやすさなど、基本がしっかり押さえられています。そうした総合力が、高い評価につながったと思います。(吉村)

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