岩手県金ケ崎町議会　議会だよりかねがさき No.112
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審査講評

　定番化した欄外脚注の「議会トピックス」を真っ先に繰る読者も、居るに違いない。硬軟取り混ぜ、用語解説から解釈、状況説明から意味付けまで、さまざまな面を見せる。発信なくしては、さらなる紙面上の対話は、のぞめない証拠。
　縦横見出しに、重複はなく、飛躍もない。また、たとえ小さな画像、好んで見たくない画像にも、添えられたキャプションが、本文への回帰や参照を招き、そこに一層の理解や興味が期待できる。（山田）

　表紙写真、住みたい町を掲げた子どもたちの写真、町の声の紙面等、住民の目を意識したアイデアある編集企画と表現が、魅力的な議会だよりです。各紙面には、見出し及びリード若しくは前文が設定され、訴求情報を端的にまとめています。住民に情報が伝わる紙面編集です。紙面全体を通して、本文の可読性が優れています。
　ただ、「町の課題しっかりチェック・総務常任委員会」は、１行の文字数が多く、読みやすい文字組が望まれます。（長岡）

　「委員の指摘 次年度予算に生かせ」の大見出しなど、議会の立場が鮮明です。施策の効果や課題を審査する決算、その目的が明確に示されています。予算執行に対する「まちの声」をひろい、住民との関係性を示す構成も見事。各頁欄外の「議会トピックス」や「どうなった あの提言」など議会報ならではの情報が満載で読ませます。具体的で的確な見出し、写真を効果的に使い余白を生かしたレイアウトなど、編集技術の力量も高いものがあります。（芳野）

　入選作の中では数少ない9月定例会号です。決算の歳入から歳出を引いた形式収支で財政状況を判断するのは難しいわけですが、実質公債費比率の抑制を指摘する監査意見や、税収の不足を財政調整基金から補填したことなどを解説しています。
　また、次年度の予算編成に向けた委員の指摘や、執行した事業に対する住民の声をカバーしている点も評価ポイントになります。元気な子どもたちが登場する冒頭の見開きページもインパクトがあります。（吉村）

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