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最優秀賞(第1位)
 埼玉県寄居町議会「お元気ですか寄居議会です№88」

埼玉県寄居町議会
埼玉県寄居町議会 お元気ですか寄居議会です No.88
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]


審査講評

 表紙の特集表題「議会は必要?」は、4人の顔画像の境界にまたがり効果的です。不必要な多用傾向にある疑問符も、この場合は単なる文字を超えて、視覚に訴える記号情報の役を果たしています。特集本文に添えられた「[まだ足りない]私たちの『伝える力』」の編集部の声も、単なる「取材を終えて」類の主観的なつぶやきを超え、本文への解説と、将来展望を完結に述べるメッセージになっています。小口縦書きの次頁予告、欄外脚注の「ことば」欄は、引き続き効果を上げ、枠組みとしても定着しました。欄外頭注に、可決した予算案に対する町民からの一言を年代・世代を取り合わせ取材したのは、秀逸でした。実際にここでインタビューに答えるのもさることながら、こういうことを聞かれて答えるべき立場であるという、市民意識レベルに誘うこともまた、ひとつの住民参加企画といえましょう。文字級数の差別化は、他紙への第一歩の模範・基準になるでしょう。(山田)

 若者との座談会紙面、予算に対する町民から一言、調査レポート紙面での町民メッセージ等、寄居町の議会広報紙は、各紙面の情報にコンセプト「聴く・動く」を踏襲した編集となっています。議会の様々な活動を町民と共に歩む議会の姿勢が紙面から伝わります。また、予算情報には、①議会提言に対する町政の新年度予算の取り組み、②予算に対する議員の審議視点③注目事業の審議情報等、議会の存在感を高めると共に、議会の担う役割が読者に強く伝わる紙面編集です。見出しも、「議会が必要?」と訴求した若者と議員との座談会紙面、「提言が予算にどう生かされたか?」の提言紙面等、インパクトのある文章で読者の目を惹き付けます。全世帯に配布される議会広報紙は、閲読を促すために紙面を開かせる情報の魅力が求められます。広聴活動を活かした議会の姿勢が紙面企画と編集に反映され、読者の関心を呼び込む総合的な編集力が見事に実を結んでいます。(長岡)

 「住民参加と開かれた議会」へ「聴く 動く」の議員活動があり、住民の関心に応える企画構成が顕著です。地元「若者会議」メンバーの座談会での問題提起をはじめ裏表紙の常設「Voice」コーナーなど住民との一体化が図られています。新年度予算関連のトップ企画では、先の決算審査をふまえての「新年度予算への提言」が、「予算にどう生かされた?」の検証で、成果や前進が示され、「さらに一言」が加わりあります。…決算→提言→予算→監視の「議会発の政策サイクル」を持ち、行政監視と政策提言機能の発揮をとおして、住民福祉の前進が「見える化」されています。予算審査では各議員の「私はここに注目」と「議会の視点」、「主な質疑」がワンパッケージで示されての議事公開も適切です。各政策や事業に対する「町民から一言」も各ページに数人を登場させ、町政への関心を高めています。写真など視覚要素や見出しを目立たせるレイアウトで読む側の立場に立った編集があります。(芳野)

 議会からの政策サイクルとして、決算・予算を連動させる動きが全国的に加速してきました。寄居町議会は前年の決算審査後、町へ4項目の提言を行い、それが予算編成にどのように反映されたかを検証し、3月定例会号で広報しています。また、総合振興計画に関わる3つの重点施策の概要を示したうえで、まちづくりや暮らしに関わる質疑を掲載し、さらに質疑テーマに対応した住民の声を取材する手間をかけています。まさに、オール議会での意欲的な取り組みが可視化された広報といえるでしょう。このほか、二次元バーコードを印刷し、予算書等をスマートフォンで閲覧できるようにしていますが、町村議会では余り例をみない取り組みかと思います。視察報告も、調査先の優れた点を列挙するだけでなく、町の現状に引き寄せた分析があり、調査テーマへの町民意見を掲載するなど、ひと味違うまとめになっています。こうした住民参加が議会活性化の推進力ともなり、最優秀賞にふさわしい広報といえます。(吉村)

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