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最優秀賞(第1位)
 埼玉県寄居町議会「お元気ですか寄居議会です No.96」

埼玉県寄居町議会
お元気ですか寄居議会です No.96
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]


審査講評

 本号の主要企画は「今年の予算」。数年来の受賞続きですが、今号も新たな切り口、工夫があります。右開きの表紙からは「歳入予算||どう集める?」コース。一方の左開きの裏表紙から「歳出予算||どう使う?」コース、と「ダブル表紙」と銘打っての展開です。前者は、「個人所得増が好循環をもたらす」の見地から、座談会「現役世代が考える『集める知恵』」を企画。さらに国保の現状や条例改正の背景、税負担のあり方に踏み込んでいます。後者の「歳出」コーナーは、「あなたの声が町を動かす」を基調にした議会からの事前提案が、「新年度予算にどう反映されたか」を検証、予算審議を伝える構成です。より町民の関心を広げ、自治を進める意図を持っての「特集」全18ページです。一般質問は1ページ3議員の問答スペースですが、新たに町民の「一言」を加え、より理解を深めるねらいです。多くの欄に住民の「氏名・顔写真・コメント」での登場があり、本号は計45人です。議会と住民の一体化をすすめ議会の活性化につながっています。コラム欄には、本紙第93号の特集「もうすぐ選挙権」のコーナーが、小学6年の公民の授業に使われたとの記事。主権者教育の教材にも採用される議会だよりを全国に広げたい。(芳野)

 審査の目が年々厳しくなる中、4年連続で最優秀賞に輝いた地力はさすがです。とくに、企画・編集力が抜きん出ています。今回は、新年度予算の歳入・歳出という一体的な問題を焦点化。一般的には、予算の使途(主な事業╱歳出)や財政状況(健全化指標等)を中心にまとめますが、町の経済力(稼ぐ力╱歳入)が大事であることを改めて強調した企画になっています。また、そのことを解するだけでなく、子育て世代の座談会を開催し、家計を含め、財源の必要性を実感として伝える広報が意図されています。一方、予算編成(事業)では、町民の声を起点とした議会の提言が新年度予算にどのように反映されたかを検証し、スローガンである「議会と町民は一体」が見える紙面づくりを実践しています。ここ数年、寄居町議会からインスパイア(触発)されたと感じる議会広報を目にすることが増えてきました。これも連続受賞の波及効果ということができるでしょう。議会と広報への住民参加を浸透させた功績は、高く評価されていいと思います。今後、さらにハードルは上がると思いますが、議会広報の新しい次元を切り拓く切り口、コンテンツに期待しています。(吉村)

 令和2年度一般会計予算を紙面の主要情報に据え、歳入からのアプローチで情報を伝える表紙と、表4から歳出の情報を伝える表紙を設け、読む情報が選択できる2つ顔を持つ表紙の企画力と情報の構成が光ります。また、表紙を飾った住民写真は、歳入と歳出になぞらえて、仕事とプライベートの2つの姿をモチーフにしています。アイデアを感じる表紙写真で、住民の注目を集めた表紙でしょう。予算情報の紙面編集は、「一緒に話そう・考えよう!町の予算のこと」を編集のコンセプトに定め、歳入では「どう集める?」・歳出で「どう使う?」をテーマに、予算に係る情報と共に住民の要望及び意見、議員の提言情報等を多面的に訴求しています。住民の声に耳を傾ける議会の姿勢と共に、議会の担う役割が紙面を通して強く感じる編集です。また、表現面では、色使いにセンス良さが伺えます。それは、歳入の情報には2色使いを強めた表現を施し、一方で、歳出の情報にはモノトーンに近い色使いで紙面を表現しています。情報の違いを視覚的に伝えた色使いが、情報区分の訴求力を高めた表現です。閲読を促す企画と編集力が、住民の目を紙面に惹き付ける広報紙となっています。(長岡)

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