おがわぎかい No.95
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審査講評

　圧巻は「巻頭大特集」。町の「将来人口の目標」達成へ、課題や対策を焦点化しての展開。ページを開いた瞬間、興味を喚起する見せ方です。さらに多くの住民意見を聴取しての議会からの提言４本柱は説得力があります。予算審査の多くの質疑から、「町民なら知っておきたい！８項目」といった打ち出しが引きつけます。単なる審議報告ではなく、優先度の高い事業にしぼり、読者が関心をかき立てる切り口の工夫、行政広報との差別化があります。見出しやレイアウトにインパクトがありよく練られています。欄外のミニコラムや「わたしのひとこと」など幅広い住民登場も、議会を身近にし、「町民×議会×町」のチームワーク、課題に向かう議会の基本姿勢が伝わります。（芳野）

　ＵＤ（ユニバーサルデザイン）フォントを使った読みやすい文字組、メリハリのある本文レイアウトは、全国の町村議会の広報紙の中でもトップスリーに入るといってもいい実力です。さらに、ここ数年は議会のチェック機能や政策立案など、議会力の強化と連携した広報広聴活動の進化を感じます。巻頭特集では、総合戦略（町の取組み）と実績をピクトグラムや数値で示し、質疑、住民・関係者の声も交えて立体的に構成しています。先進地への視察も、「我が町にどう活かせるか」というコーナータイトルが示すように、調査研究を踏まえた分析・提言に力点が置かれ、議会広報の総合力に一段と磨きがかかっています。（吉村）

　巻頭の特集「消滅可能性都市を吹き飛ばせ！」は、最初の紙面に情報概要を配置し、次頁から情報の詳細を伝える紙面構成となっています。情報のロジックを考慮した紙面構成が、情報を住民に分かり易く伝えています。また、将来人口数の目標達成を図るために掲げた４つの指針別に、基準値と目標の数値、施策に対する質疑情報、住民の評価と意見情報を伝え、訴求力のある情報構成で興味を抱かせる編集力が長けています。紙面表現では、情報内容で視覚的な表現を変え、情報の混乱は招かない区分表現を施しています。あわせて、情報の強弱を効かした大胆なレイアウトが、目を紙面に誘導する表現となっています。読ませる紙面作りを感じる編集と表現です。（長岡）

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