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最優秀賞(第1位)
 岩手県岩泉町議会「いわいずみ議会だより 第194号」

岩手県岩泉町議会
いわいずみ議会だより 第194号
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]


審査講評

 表紙のシリーズ「大家族」から裏表紙「傍聴者の声」まで、ほぼ全コーナーに“町民参加”があり、“開かれた議会”への積極的な展開が見られます。定例会の議事を報告するとともに、住民との“協働”を紡いでいく議会報へ進化を重ねています。
 本号トップ企画は、「私の復興〈特別編〉あの大津波から10年」です。被災住民から「あの日、あの時」を取材しての報告があり、町民を主体にした「復興への足跡」を写真で伝え、「議会の行動」の成果を教訓化します。住民目線と議会の視点からの被災体験を「風化させない」、「防災意識の大切さ」が共有されています。「3月定例会」の報告も、議会視点で新年度予算の特徴や議案審議にページを割いての報告です。住民が関心を持つテーマをメインに、どの政策分野に注目し、指摘や提案をしたか、議会を主語にしての評価や意見など、読みやすい展開です。質疑の各所には、「まちの声」(氏名・地区・年齢・顔写真付き)が出され、審議内容を豊かにしています。一般質問コーナーと検証企画「どうなりやんした…あの提言」など、議会報ならではの企画です。「おしえてぴ~ちゃん」の用語解説も各所に出され、分かりやすい議会報への工夫があり、読者への配慮も細やかです。(芳野)

 今回、最優秀賞の選考は実に僅差でした。どの議会が受賞してもおかしくないなか、表紙から最終ページまで、住民に寄り添う議会活動と広報を紙面に定着させた岩泉町議会が選ばれました。三~四世代の家族の肖像をレンズに収めた表紙「シリーズ大家族」は、広報写真としてはもちろん、記録写真としての意義もあります。3.11から10年の節目を迎えた「シリーズ私の復興」は、町民の声、写真で綴る復興への足跡、そして議会の取組みを視覚的なアクセントをつけ、凝縮して伝えています。これら復興への歩みを、「未来の花を咲かせるために」という大見出しと、元気な子どもたちのイメージ写真で、当初予算の広報につなげた編集手腕にも感心しました。町民の関心事に切り込む質疑、随所に配置された「まちの声」、マスコット・ぴーちゃんによる用語解説、二次元コードを活用した詳細な情報閲覧への誘導など、きめ細やかな配慮も見られます。さらに、前半ページは余白を生かすことで、6段組のレイアウトのバリエーションを広げることに成功しています。議会基本条例の検証・改善の報告にも目を引かれました。(吉村)

 東日本大震災発災から10年の節目で企画した特集「私の復興」は、企画の意図を伝える扉、被災住民の思い語った紙面、復興への足跡及び議会の行動情報を伝えた紙面等、情報のロジックと情報の内容バランスを考慮した紙面構成と編集です。また、紙面表現も、紙面の全体に写真を使用したインパクトのある扉表現、写真を切り抜き手法で表現した住民登場の紙面、組み写真で構成し視覚的な訴求を図った復興を伝える紙面等、変化に富んだ表現が住民の目を紙面に導いています。他の紙面も、情報の区分ごとに、住民の関心を高める見出しとリードを設け、要旨を伝える本文で紙面を構成しています。情報が容易に伝わる編集が長けています。あわせて、左紙面の小口下側には、次ページへ誘導する文章を目立つ表現で伝え、次ページ情報への関心と閲読を高める編集工夫を図っています。
 多くの紙面に住民の声を伝える「まちの声」を配置し、広聴を大切にする議会が伝わる編集です。住民が登場する紙面作りは、住民にとって議会が身近に感じる広報紙でしょう。編集の基本方針である「住民参加の紙面づくり」が、各紙面に徹底されて、住民視点に立った編集及び表現センスが光っています。(長岡)

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