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最優秀賞(第1位)
 埼玉県寄居町議会「お元気ですか寄居議会です第104号」

埼玉県寄居町議会
お元気ですか寄居議会です 第104号
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]


審査講評

 緊迫の表紙写真に「特集 議論」を標示、読者の視線を集めます。年度予算案に対する白熱の討論場面を再現も臨場感ある巻頭です。予算審議コーナーは、全議員の質疑に町民の「私もひと言」が加わり、「議会と町民は一体 共に考える予算」(タイトル)の報告です。民意の反映と意思決定過程の可視化が意図され、議事公開フォーメーションの進化事例の一つとなります。さらに、本議会独自の「議会発政策サイクル」の提言が、「新年度予算化・事業化にどう反映されたか」の検証企画も議会の存在感が見え秀逸です。タイトルが「一般質問という名の政策提案」も、議員ごと提言見出しに「SDGS 17の目標」の関連ロゴマークを表示、グローバルな課題と重ねて関心喚起になっています。裏表紙の常設コーナー「Voice」の本号は、「家族で 夫婦で 友達同士で議論」がテーマで、幅広い町民の生の声が紹介されます。議会と町民の一体化、親しみと分かりやすさを併せ持ち、議員の役割や機能の発揮が紙面化されています。各ページの見出しがよく練られて的確、登場する町民や議員の写真は動きがあり、いきいきした表情が多く、活気ある紙面にしています。年々各企画を進化させるたゆみない挑戦がある議会報です。(芳野)

 特集「議論」は、議会がまさに“熟議する議決機関”であることを雄弁に物語っています。表紙から続く議案審議、まちづくり計画、議員定数と報酬、そして家庭内の話し合いまで、1冊丸ごと「議論」という切り口で編集した例は初めてではないでしょうか。
 ポイントは、P2-3に結論(予算審議の討論・採決)を配置し、白熱した賛否両論を伝える導入部にしたこと。そこからテーマ(事業)別の質疑など、各論へうまくつなぐ展開になっています。
 しかも、上記の議論すべてに「町民の声」が添えられています。「議会と町民は一体」という議会活動のコンセプトが長年、地道に積み重ねられている点も併せて強調しておきたいと思います。
 では、文章の記述スタイルはどうでしょう。全体を通して箇条書やコラムが多く、随所に人物イラストを交えた“吹き出し”が登場します。これら情報の小分けが、“本文のないレイアウト”につながっている点も見逃せません。議員による手づくり動画の制作をはじめ、手間暇を惜しまない広報、妥協しない紙面づくりが寄居町議会の持ち味といえます。そのことが、結果的に常に前例を“更新”するアドバンテージにつながっているのではないかと思います。(吉村)

 編集の切り口に「議論」を設定し、全ての紙面を特集扱いで伝えています。議会が担う役割を伝えた広報視点のアプローチが巧みで、企画と編集力が長けています。また、町民広聴を大切にする情報訴求も健在です。  情報を伝える編集の内容も多彩です。一般会計予算の白熱した議論を伝える討論情報、「議会と町民は一体」を見出しに据え議員の質疑情報と町民意見を伝えた注目予算、議会提言の事業化を検証した政策サイクル等、予算情報を一気に読ませます。また、「定数減で報酬増は正しいのか」の見出しを設け、議員のなり手不足解消に取り組む3年間の報告紙面。一般質問を政策提案紙面として捉えた情報等、伝え方にひと工夫を施しています。各紙面には、「ギカイの議論」と「ギカイの視点」を設け、議会の考えが伝わります。
 表紙には、「全記事に動画あります」を目立つ表現で表示しています。各紙面には二次元コードを設けて、紙面ごとに情報を視聴できる工夫を図っています。また、広報紙が全世帯に配布される特性を活かし、他のメディアを繋ぐ広報の役割を果たしています。広報紙の使い方も目を引き、様々な世代に向けて対応を行う広報発信が見て取れます。(長岡)

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