いわいずみ議会だより No.198
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審査講評

　町民の参画と協働、議会の役割発揮がよく見える企画編集です。トップ企画は、前年と同じ「シリーズ　私の復興」でその「Part-8特別編」。平成28年8月末の台風10号、地域に甚大な被害から「ゴール目指した5年7カ月」がテーマ。住民の再建への思い要望、議会運営や取り組み強化、他自治体応援職員の支援感想などを取材、教訓集約の特集です。
　定例会の議案の審査は、関心高い課題をメインにしての報告です。各ページの政策課題ごとに、取材による町民個々の「まちの声」を多く掲載、読者の関心を高めています。質疑はテーマごとの見出しでの視線誘導があります。トータルで写真を大きく扱いビジュアルな紙面で読みやすく議会を身近にしています。（芳野）

　やはり、表紙の「大家族シリーズ」が、広報紙を手にとり、全体に目を通す入口になっていると感じます。中面も、シリーズ「私の復興」を皮切りに、持続可能なまちづくりを掲げる町長の施政方針、予算審査など、ページの流れを自然にまとめあげています。
　写真を生かし、十分に余白を確保した「目を引き、読みやすいレイアウト」も特徴の一つです。できれば追加したい1行の文章、1枚の写真を“すてる勇気”こそ、媒体制作の鉄則となります。一方、質問や提言の「追跡」では、町の対応だけでなく、住民（当事者）の声を挿入しています。こうした、引き算と足し算の加減も、“読まれる広報”に求められる要件ということができます。（吉村）

　平成28年の台風10号による大災害の復興をテーマに特集を設定し、町民の目を紙面に導く編集企画でしょう。取り上げた情報も、被災町民の復興への思い、支援及び復旧事業を優先した議会活動、岩手県応援職員の情報等々、多面的な情報で構成し閲読を高める訴求力のある編集です。また、新年度予算審査特別委員会・条例補正予算審査特別委員会、質問のその後には、質疑・答弁情報と共に紙面の随所に「まちの声」を配置しています。町民意見を大切にした議会が伝わります。
　各紙面には、写真を活用して情報の視覚化を図っています。町民の目を考慮した表現訴求です。編集と表現の総合的なバランス力の高さが、紙面から見て取れます。（長岡）

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