ホーム > 表彰 > 町村議会広報表彰(広報コンクール) > 令和6年度町村議会広報表彰(第39回広報コンクール) > 入選作品一覧 > 最優秀賞
最優秀賞(第1位)
福岡県大刀洗町議会「たちあらい議会だより No.183」
たちあらい議会だより No.183
[WEBカタログ:冊子が確認できます。]
審査講評
住民との対話を起点とする政策サイクルを確立した大刀洗町議会は、意見・情報の共有などに「議会の見える化」が端的に表れています。表紙の「特集 議会改革20年」の表示と「みなさんの声を生かすために」という呼びかけは本紙ならではのスタイルです。改革以前の議会状況や議会改革の取組みのあゆみをたどりながら、「議会基本条例」制定など議会活性化に対しての関係者の証言が効果的です。「いま取り組んでいること」で実現したことと前進したことを確認し、「300件の声 ただいま調査中」など、現在進行中の各種活動報告コーナーにつなげます。
近年、議会改革をテーマに今後の方向性を共有する、本号のような「特集」は、ほかに見かけません。全議員で協議・実行、町民参加で育んだ教訓を「地域資源」として、有効活用しながらの充実発展が期待されます。
定例会の議案審査報告や委員会レポートなどの各コーナーも、読者ターゲットを意識しての編集です。とりわけ、各紙面のタイトルや見出しがよく練られて訴求力があります。「カコミ」を使っての紙面のメリハリ、視覚要素を多くし、余白を活かしたレイアウト。パステルカラーを主にした色使いで紙面に圧迫感なく、読者の視線をスムーズに誘導するなど、読みやすさも際立っています。
(芳野)
特集テーマは「議会改革20年」。多くの自治体議会が「住民に開かれた議会」の実現にむけて、「議会基本条例」の制定、政策サイクルの確立などを進めてきています。しかし、長く改革を進める中では議会改革の真の目的を見失い、改革自体が目的となってしまうおそれもあります。そのような状況のなかで、大刀洗町議会は「議会の本来の役割とは何か」を常に原点としながら、地域住民の声を活かすという目的を見失うことなく、着実に改革を進めてきています。紙面には、これまでの改革のあゆみのみならず、これから目指す議会の姿も示されています。議会改革を通じて「持続可能な社会を実現する」という議会の意気込みが感じられました。
それぞれの記事は「見やすさ」と「わかりやすさ」に重点がおかれた編集になっています。議案審議は、条例や予算、契約案件から重要項目がピックアップされ、概要説明、質問・答、関連写真がコンパクトに整理されています。また、委員会レポートや議会モニターの記事は、得られた知見を今後の議会活動にどのように結びついていくのかという視点から編集されています。
議会活動を読者に理解、納得してもらうための要素、構成、表現のバランスがとれた広報紙です。
(金井)
お問い合わせ
全国町村議会議長会
TEL 03-3264-8181(総務部)
TEL 03-3264-8182(企画調整部)
TEL 03-3264-8183(議事調査部)
FAX 03-3264-6204(共通)