会議・要請活動

平成30年11月21日

第62回町村議会議長全国大会を開催

　全国町村議会議長会（櫻井正人会長）は、平成30年11月21日、東京のNHKホールにおいて、安倍晋三内閣総理大臣、大島理森衆議院議長、伊達忠一参議院議長、石田真敏総務大臣、稲山博司地方創生総括官、加藤勝信自由民主党総務会長、荒木泰臣全国町村会長のほか多数の国会議員の先生方をお招きし、約1,800人の町村議会関係の出席者を得て「第62回町村議会議長全国大会～地方創生の実現をめざして～」を開催しました。

（会長挨拶・大会宣言）
　始めに、杉浦正省副会長（京都府精華町議会議長）が開会のことばを述べた後、主催者を代表した挨拶で、櫻井正人会長（宮城県利府町議会議長）は、「地方創生の成功なくして、町村の未来はない」との危機感を持って地方創生に取り組む覚悟を述べました。さらに、相次ぐ大災害からの復旧・復興及び災害対策の確立を国に要請することにも触れたうえで、国という「大樹」を支える「根」の役割を果たす町村を断ち切るような、合併の強制や道州制の導入といった政策を実施しないよう強く求めました。
　次に、川上守副会長（鳥取県若桜町議会議長）が、大会の意義を鮮明にするための宣言文を読み上げると、それに賛同する満場の拍手が会場を包みました。

（来賓祝辞）
　初めに、国会開会中にもかかわらず、２年ぶりに臨席された安倍総理大臣が祝辞を述べられ、「地方の活力なくして日本の活力なし。5年目に入る地方創生の旗をさらに高く掲げていく。」との姿勢を示しました。
　続いて、ご来賓の大島衆議院議長、伊達参議院議長、石田総務大臣、稲山地方創生総括官（片山さつき地方創生担当大臣代理）、加藤自由民主党総務会長、荒木全国町村会長からそれぞれ祝辞が述べられました。
　
（来賓紹介）
　大会には、ご祝辞をいただいたご来賓以外にも、衆参両院あわせて33名の国会議員の先生方にご臨席いただきましたので、謝意を込めてご紹介を行いました。
　また、公務のため本大会に出席できなかった国会議員の先生の代理の方々も多数会場にお越しいただきました。

（議事／要望・豪雪地帯要望）
　議事に入るにあたり、規約の定めに従い大会出席者の中から、井上利治福井県南越前町議会議長、野呂日出男青森県藤崎町議会議長、川本英輔広島県坂町議会議長の３名を議長団に選出しました。
　議事は、はじめに平成31年度の国の予算編成対策として、「東日本大震災、熊本地震及び豪雨災害からの復旧・復興と大規模災害対策の確立」など要望34件（地区要望9件を含む）、「議会の機能強化及び議員のなり手確保に関する重点要望」7点を本大会に提案することを久保田三代理事（長野県野沢温泉村議会議長）が説明し、これを満場一致で決定しました。

（議事／決議・特別決議）
　採択された要望事項を踏まえ、町村議会の総意を結集し、当面する重要問題の解決を図るため、決議を行うこととし、程内覺理事（愛媛県鬼北町議会議長）が案文を朗読提案し、これを満場一致で決定しました。
　また、緊急かつ重要な課題として解決を図る必要がある5つの案件については特別決議を行うこととし、「東日本大震災、熊本地震及び豪雨災害からの復旧・復興と大規模災害対策の確立に関する特別決議」を西村昭教理事（北海道上富良野町議会議長）が、「地方創生のさらなる推進に関する特別決議」及び「地方税財源の充実強化に関する特別決議」を松尾文則理事（佐賀県有田町議会議長）が、「議会の機能強化及び議員のなり手確保に関する特別決議」及び「参議院選挙における合区の解消に関する特別決議」を川上守副会長（鳥取県若桜町議会議長）がそれぞれ朗読提案し、これを満場一致で決定しました。
　次に、我が国の国土面積の約半分を占める豪雪地帯対策の趣旨説明及び要望の提案理由説明を南雲正全国豪雪地帯町村議会議長会会長（新潟県湯沢町議会議長）が行い、これを満場一致で決定しました。

（ガンバローコール・閉会）
　本大会の名のもとに決定した要望、決議、特別決議の実現に向け、宮嶋三郎理事（岐阜県神戸町議会議長）の発声により「ガンバロー」を三唱し、会場が熱気に包まれる中、杉浦正省副会長（京都府精華町議会議長）が閉会のことばを述べて大会は盛会裏のうちに終了しました。

（特別講演）
　大会終了後、ジャーナリスト・手嶋龍一氏による特別講演「激動の21世紀をどう生き抜くか～中・ロ・朝鮮半島情勢と日米同盟～」が行われ、大会参加者は熱心に聴講しました。

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